どんなに頑張って書類を作成して申請したとしても、更新許可の要件を満たしていなければ、許可には辿り着けません。
ここでは、押さえるべき要件をまとめましたので、まずはこの要件がクリアーできているか確認しましょう。
貸切バス更新許可 押さえるべき4つの要件
1.債務超過かつ3期連続赤字でないこと
更新許可を申請する年の直近1事業年度において事業者の財務状況が債務超過であり、かつ直近3事業年度の収支が連続赤字でないこと。
<例> 令和6年に申請で、直近の令和5年度が債務超過状態かつ令和3年度から令和5年度が連続赤字の場合は要件を満たしません。逆に令和5年が債務超過状態でも、令和3年から令和5年のいずれかの年度が1つでも黒字であれば要件は満たしたことになります |
2.最低賃金が厳守されていること
最低賃金法に基づく水準未満の賃金が支払われていないこと。
3.毎年連続して、行政処分を受けていないこと
前回許可期限満了日の翌日(初回更新時は許可日)から更新申請時までの間に毎年連続(5年連続)して、バス・トラック・タクシー等に関する法令に違反して車両停止以上の処分又は使用制限(禁止)の処分を受けていないこと。
・更新許可の場合には、前回の有効期間満了日の翌日から起算 ・更新申請時とは、現在の許可有効期限日を示します |
4.行政処分を受けたのち、運輸安全マネジメント評価を受けていること
前回許可期限満了日の翌日(初回更新時は許可日)から更新申請時までの間に、バス・トラック・タクシー等に関する法令に違反して車両停止以上の処分又は使用制限(禁止)の処分を受けた場合であって、更新許可申請時までに「自動車運送事業者における運輸安全マネジメント等の実施について」に基づき認定された事業者による運輸安全マネジメント評価を受けていること。
・更新許可の場合には、前回の有効期間満了日の翌日から起算 ・更新申請時とは、現在の許可有効期限日を示します ・認定を受けている第3者機関については、こちら(安全マネジメント評価第三者認定機関一覧) ・国が行う評価は含まれないので注意してください |
その他注意すべき点
社会保険等への加入
社会保険(健康保険、介護保険、厚生年金保険)及び労働保険(労災保険、雇用保険)等に加入義務者が加入しており、支払いを滞納していないこと。
事業収支見積書
更新許可申請内の項目の1つである事業収支見積書が計画期間中毎年連続で赤字になっていないこと。