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高速乗合バス 名古屋路線や仙台路線でよくある夜間ワンマン運行について詳しく解説

非常に需要が多い夜間ワンマン運行の東京発名古屋路線や仙台路線ですが、夜間ワンマン運行を行うにあたりギリギリの距離となります。今回は、高速乗合バスの夜間ワンマン運行における限界距離や注意点について解説していきたいと思います。

1.夜間ワンマン運行の距離について

夜間ワンマン運行とは?

最初の旅客が乗車する時刻若しくは最後の旅客が降車する時刻(運転を交替する場合にあっては実車運行を開始する時刻若しくは実車運行を終了する時刻)が午前2時から午前4時までの間にあるワンマン運行又は当該時刻をまたぐワンマン運行のことを言います。

夜間ワンマン一運行の距離は?

高速乗合バスにおける夜間ワンマン運行の一運行の実車距離は原則400㎞です(実車運行区間における運転時間4時間ごとに合計30分以上の休憩を確保すること。)バスターミナル東京八重洲から名古屋笹島ライブや仙台駅周辺であれば300㎞後半ぐらいなのでギリギリ収まりますが、経由地の数によっては厳しいのが現状です。

条件を満たしたときの限界距離は?

一定の条件を満たした場合には、夜間ワンマン運行の一運行の実車距離を500㎞まで延長できます。

2.夜間ワンマン運行の実車距離を400㎞から500㎞に延長するには?

延長の条件

①又は②のいずれかと③を満たした場合は、一運行の実車距離を500㎞まで延長が可能です。(貸切バスとは若干違いますので注意しましょう。)

【①】
・当該運行の運行直前に11時間以上の休息期間を確保
【②】
・当該運行の実車距離100㎞から400㎞までの間に運転者が身体を完全に伸ばして仮眠することのできる施設(車両床下の仮眠施設等を含む。ただし、リクライニングシート等の座席を除く。)において仮眠するための連続1時間以上の休憩を確保
【③】
・実車運行区間における運転時間4時間ごとに合計40分以上の休憩を確保
・当該運行の実車距離100㎞から400㎞の間にあるいずれかの休憩地点において運行管理者又は補助者に体調等を報告(運行管理者等は、当該運転者からの体調報告の結果を必ず点呼簿に記録しておきましょう。)
・デジタル式運行記録計による運行管理を行うこと。

3.夜間ワンマン運行の連続乗務回数について

連続乗務回数には注意しましょう!

夜間ワンマン運行の連続乗務回数は4回(一運行の実車距離が400㎞を超える場合にあっては、2回)以内となります。

<例>夜間ワンマン運行の連続乗務回数

夜間ワンマン運行の連続乗務回数画像

<Click>貸切バス ワンマン一運行についての限界距離はこちら

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