貸切バス事業者安全性評価認定制度の2025年度の申請案内、申請書類等が公開されました。通常であれば、毎年2月中旬ぐらいの公開ですが、非常に早い段階での公開となりました。やはり、それだけ今回の申請内容が大きく変更になったということでしょう。
2025年度申請からの貸切バス事業者安全性評価認定制度の変更について
別の記事で大きな変更点についてまとめていますが、ここでもう一度簡単に変更点について解説していきます。
運行管理などについて審査基準の厳格化
・行政処分に対する減点の強化
・法令遵守に対する厳格化(法令遵守に対する配点を全面的見直し)
健康管理、先進安全自動車など安全に対する高度な取組への評価
<人為的ミスによる事故防止への取組>
・安全性能が高い車両の導入推進のため、衝突被害軽減ブレーキに加え、ドライバー異状時対応システム等国土交通省補助対象となっている先進安全自動車(ASV)の装置に評価対象を拡大
<健康起因による事故防止への取組>
・運転者の健康管理を強化するため、従前の「睡眠時無呼吸症候群対策」「脳血管疾患対策」に加え、「心臓疾患・大血管疾患対策」、「視野障害対策」を評価対象とし、国土交通省のガイドライン等に基づき規定等を作成し、計画的に検査を実施している事業者について高く評価
<教育・訓練強化による事故防止への取組>
・通常の走行訓練に加え、山岳道路、雪山等における走行に特化した研修や訓練を実施している事業者を高く評価
規則等改正への対応等
<運輸規則改正への対応等>
・点呼の録画やデジタル式運行記録計等の義務化をはじめ、改正される運輸規則に基づき審査を実施し、遵守されていない場合は認定しない
・検知データ保存が可能等の高性能アルコール検知器の導入について高く評価
<改善基準告示への対応>
・改正される改善基準告示よりも厳しい労務規程を設けている事業者を高く評価
・改正される改善基準告示に対応し、遵守されているか厳しく審査し、対応できていない場合は認定しない
運輸安全マネジメント取組状況における配点の変更
<事業規模毎による評価基準の廃止>
・中小規模事業者と準大規模・大規模事業者の評価基準を統一し、配点の差をなくす
評価認定マークの変更及び最高評価を三ツ星から五ツ星にするなど認定種別の変更
・三ツ星の3段階における評価から五ツ星の5段階における評価に変更
有効期間について、2年更新のみとし4年更新は廃止
・有効期限を2年更新のみとし4年更新は廃止
訪問審査する営業所についての変更
・営業所が複数ある事業者の訪問審査先営業所は、原則として、過去に訪問審査を受けたことがない営業所を選択することになります。また日本バス協会から訪問審査先営業所を指定する場合もあります。