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貸切バス スクールバスで登下校時の間に帰庫する場合の計算方法を詳しく解説

スクールバスは、学校などの児童生徒等の登下校時に運送され、かつ、登下校時の間に帰庫するという運送形態を踏まえ、1日に行われる当該運送を1つの運送として考えた計算方法を適用することができます。今回は、この計算方法を解説していきます。

スクールバス:日中は車庫に戻る場合の運行

スクールバス運送形態

点呼・点検時間の考え方

点呼・点検時間は、午前の出庫及び帰庫の2時間と午後の出庫及び帰庫の2時間で合計4時間が必要かと思われますが、この運行形態の場合は、午前の出庫1時間と午後の帰庫1時間で合計2時間で計算します。

<下記条件実際に計算してみましょう。>

前提条件(スクールバス)運賃計算条件(関東運輸局公示運賃)基準額使用
①送迎は午前の登校時4往復と午後の下校時4往復とする
②午前登校時の送迎終了後に一旦帰庫する
③配車場所から小学校までの距離は往復10㎞、時間は往復1時間とする
①大型バス単価:キロ単価160円、時間単価6,580円
②回送距離は片道5㎞、回送時間は片道30分(0.5時間)

<キロ制運賃の計算>
送迎運送分:往復10㎞×8往復(午前登校分+午後下校分)×160円=12,800円・・・①
回送運行分:片道5㎞×4回×160円=3,200円・・・②
キロ制運賃計:①+②=16,000円
<時間制運賃の計算>
送迎運送分:往復1時間×8往復(午前登校分+午後下校分)×6,580円=52,640円・・・①
回送運行分:片道0.5時間×4回×6,580円=13,160円・・・②
点呼点検時間:1時間×2回×6,580円=13,160円・・・③
時間制運賃計:①+②+③=78,960円
<合計>
16,000円+78,960円=94,960円(この金額以上での契約締結が必要になります。)

注意点

①登校及び下校時の走行時間を累計した時間が3時間未満の場合は、走行時間を3時間とすること
②走行時間の端数については、点呼点検時間と累計した走行時間を合算した時間に30分未満は切り捨て、30分以上は1時間に切り上げること
③走行距離の端数については、累計した距離に10㎞未満は10㎞に切り上げること

今回の計算方法は、児童生徒等の登下校時に運送され、かつ、登下校時の間に帰庫するというスクールバスの運送形態と本質的に同様の形態であれば使用可能です。

<Click>貸切バス 年間契約の計算方法と注意点はこちら

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