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貸切バス 事業用自動車における車種区分の判断で注意すべきこと

現在、貸切バスでは、従前の車種区分(大型、中型、小型)と新たな車種区分(大型、中型、小型、コミューター)があり、どちらも車両の長さと旅客席数で判断します。今回は、この車種区分を判断する上での注意点を解説していきます。

1.車種区分

いずれは、新たな車種区分に統一される予定ですが、現在の車種区分は、従前の車種区分か新たな車種区分(現在は、まだ任意)の2つのパターンがあります。

従前の車種区分

大型    車両の長さ9m以上又は旅客席数50人以上
中型 大型車、小型車以外のもの(長さ7mを超え8.99m以下又は旅客席数30人以上49人以下)
小型     車両の長さ7m以下で、かつ旅客席数29人以下

新たな車種区分

大型     車両の長さ9m以上又は旅客席数50人以上
中型大型車、小型車、コミューター車以外のもの(車両の長さ8mを超え8.99m以下又は旅客席数34人以上49人以下)
小型車両の長さ6m以上8m以下で、かつ旅客席数33人以下
コミューター  車両の長さ6m未満で、かつ旅客席数14人以下

2.旅客席数に注意

車種区分の判断材料となる旅客席数に注意しましょう。

旅客席数

旅客席数は、車検証の乗車定員の数ではありませんので気を付けましょう。
乗車定員の数から運転席を除いた数が、旅客席数となります。

時々見かけるのが、乗車定員の数31【15】人といった場合です。
括弧外は、高速道路等を運行しない際の立席を含めたすべての乗車装置を最大に利用した状態を示し、括弧内は、立席を除く乗車装置を最大に利用した状態を示します。
簡単に言うと、立席も含めた定員か座れる席のみの定員かの違いです。
この場合、どちらの数を対象にして旅客席数を考えればよいでしょうか?
答えは、31の立席も含めた定員の方です。ここから運転席を除いた30が旅客席数となります。

<Click>従来の車種区分と新たな車種区分についてはこちら

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